最後だとわかっていたなら

明日は私の誕生日。
30代、最後の一年が始まります。

思っていたよりも体の力やパワーがなくなっていることに
最近は驚くばかりで、...
やりたいことと、できないことが、
比例して大きくなっていきます。

私の母は33歳という若さである日突然に命を落としました。
だから、誕生日にはいつも思うんです、
「母より〇年も長く生きている、生かされている。」って。

そんな時、読み返す本に、
「最後だとわかっていたなら」という
ノーマ・コーネット・マレックさんという
著者の書かれた本があります。

アメリカ同時多発テロ
大切な人を失ったことをきっかけに書かれたというこの本。

少々長くなりますが、
心に響いたところを一部紹介させていただきます。

「あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう

あなたは言わなくても
分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして わたしたちは 忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを

微笑みや 抱擁や キスをするための 
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと

だから 今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも
いつまでも 大切な存在だということを
そっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう そうすれば
もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから 」

明日は、
また誕生日が迎えられる幸せに心から感謝し、
そろそろ、
「与えられる人」から、
「与える人」に、
変わっていきたいなと心新たに迎えたいと思います。

こんなまだ未熟な私ですが、
皆さま、どうかこれからも宜しくお願いいたします。