10円だらけのおばあちゃんの手
昨日のやどり木行く前のちょっとしたこと。
毛布やら大型のものを洗いに、不慣れなコインランドリーへ。
そこにいた小柄な90歳くらいのおばあちゃん。
私に小さな声で話し掛けてこられました。
どうスタートしたらいいのかわからないみたいで、一緒に一通りやってみました。お礼と共に、ここ最近人と話していなかったから嬉しいと笑顔に。
テレビと暮らしていると仰っていました。
帰り仕度をし、お別れを言って外に出たものの、振り返って見たら、こちらを見つめていたおばあちゃん。
なんだか切なくて、自販機で紅茶をゲットしておばあちゃんのところに戻りました。
「おばあちゃん、これもらってくれる?」と渡したら、手に持った10円だらけの小銭を私に手渡そうとするおばあちゃん。
私はとっさに、「ちょうど当たって余ったものだし、待ってる間あったかいでしょう」と言ったのですが、そうしたらおばあちゃん、本当に嬉しそうに受け取ってくれました。
おばあちゃんが一人ぽつんとテレビを見てる姿が目に浮かび、なんとも言えない気持ちの帰り道でした。
鐘ヶ淵 やどり木